今週のお題「花粉」
花粉症の季節ですよね。今年のスギ花粉は例年より多いため、ひどく苦しんでいる方もおられるのではないでしょうか。
そのような花粉症で苦しんでいるみなさんが知りたいのは、どうやれば症状が楽になるのかだと思います。いろいろと花粉症の対策が世の中に出回っていて、どれがいいのかよくわからんですよね。
そんな方のために今回は、その花粉症の対策に関して、「私」が一番、効果があった方法を紹介します。
- 私のアレルギーの経歴
- アレルギーに対する対策を検討
- タンパク質が花粉症の原因
- タンパク質を過剰に取って治療する
- タンパク質を取らずに症状を和らげる
- 動物性タンパク質を取らないで治す
- 動物性タンパク質を取らない療法を私が実践してみた結果
- まとめ
私のアレルギーの経歴
私はスギ花粉によるアレルギーはそこまでひどくないのですが、小さい頃からぜんそく、アレルギー性鼻炎、成人型アトピーとずっと苦しめられてきました。なので、いろいろと民間療法を含めて、試してきた経験があります。
アトピーは後述するので省きますが、それぞれの症状について、簡単に紹介します。
ぜんそく
また、ぜんそくについては、幼稚園のときに発作を起こしました。体が弱いのが原因ということから、なぜか毎日、お風呂に入る前に冷たい水で水浴びをするというよく分からない民間療法をやっていましたね。。。
幸いにも、効果があったかどうかはよく分かりませんが、小学生の高学年になると、ぜんそくの発作は起こらなくなりました。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎に関しては、物心ついたときからひどく毎週耳鼻科に通っていました。今思うと、本当に恥ずかしいのですが、常に鼻詰まりで、鼻水を垂らしている汚い子供だったと思います。
治療方法としては、子供だったので薬の知識が無くて当時は知らなかったのですが、対症療法として、抗ヒスタミン剤とともに抗生物質をずっと飲んでいたようです。この治療方法はよくよく考えると、おかしいですよね。
抗生物質は問題を起こしている細菌を殺すために投与するので、投与して症状が収まらない時点で他のものに変えるなり、投与をやめるのが普通でしょう。常に投与し続けていたことで、私の体内でとんでもない耐性菌を作り出してしまっているのかもしれません。無知は怖いと思いました。
そして、大学生になってからもまだ鼻炎はひどかったのですが、地元を離れたこととお金の問題から耳鼻科にほとんど行かないようになりました。そうすると普通ならひどくなるはずだと思うのですが、ホコリをすったときとか春の黄砂がひどい時期を除けば、むしろ症状が和らぎました。
そして、この事実は大学生当時は気づいておらず、成人型アトピー性皮膚炎になったときに振り返ってみてそういえばという状態でした。今思うと、大学生の時に気づいていれば、アトピー性皮膚炎にならずにすんだかもしれないと少し後悔しています。
アレルギーに対する対策を検討
長い間対策を対処アレルギーに対する対策については、結婚したときにようやく本腰を入れて取り組むようになりました。
いろいろと対策をしましたが、最終的に私が注目したのはタンパク質です。実はその「タンパク質」をどうするのかについて、ふたつの対策方法が提案されています。
- タンパク質を過剰に取ればよい
- 取り過ぎているから取らない方がよい
なんと、タンパク質の摂取量に関して、真逆の対策が唱えられているんです。なぜ、そんなことになるのか面白くないですか。
今回の記事は、その真逆な対策について、それぞれの主張を並べてみました。ただし、この記事では、私からこの対策をすれば治るという観点で、紹介するわけのではありません。理系話として聞いて下さい。
タンパク質が花粉症の原因
花粉症の原因物質がなんなのかですが、個人によって違いますよね。花粉症と言っても、スギ花粉であったり、ヒノキ花粉であったり人それぞれですよね。
ただ、どの花粉でも花粉症を引き起こしているのは、花粉に含まれているタンパク質(抗原)です。このタンパク質を体内にたくさん吸収したときに体が異物として見なして取り除こうとした結果、くしゃみや鼻水という過剰な防衛反応を引き起こします。(参考:厚生労働省ホームページ)
そこで、このタンパク質に注目すれば、花粉症を和らげることができるのはないかということです。ですが、先も延べたとおり、和らげる対策に、真逆の説があります。
タンパク質を過剰に取って治療する
花粉症の方にはご存じの方が多いと思いますが、花粉症の治療法として、「舌下免疫療法」があります。舌下免疫療法は、アレルギーを引き起こす原因物質を少しずつ取り入れていき、最終的には過剰に摂取することで、原因物質が体内に入れても大丈夫と認識させる治療方法です。
つまり、タンパク質を過剰に摂取しても大丈夫なように許容量を増やすイメージです。原因物質を過剰にとって、治すという発想は「毒をもって毒を制す」である意味、コロンブスの卵ですよね。
舌下免疫療法のメリット
この治療法の優れている点は、長期的に症状を引き起こさない(長期寛解)が見込めることでしょう。実は、いままで花粉症に対しては、アレグラなどの抗ヒスタミン剤を飲んで症状をおさえるという対処療法しかありませんでした。この治療法によりそれ以外の選択肢ができたという点は、苦しんでいる方にとっては朗報です。
なお、現在、スギ花粉とダニアレルギーに対しては、保険適用されていることもポイントです。
舌下免疫療法のデメリット
デメリットは、主に次の2つです。
- 治療に長期間かかる
- 治療による重度のアレルギーにかかる可能性がある(副作用に注意)
まず、この治療は3年~5年間かけて続けていかなければなりません。根気が必要なので、途中で辞めてしまう方も多いそうです。
また、アレルギーの原因物質を体に入れるので当たり前ですが、人によっては、アナフラキーショックなど重度のアレルギー反応を起こす方がいます。必ず設備が整った病院で治療を受けて、医師の指示に従い、治療を行いましょう。
タンパク質を取らずに症状を和らげる
これは、巷でもよく言われており、それに対する対策もありますよね。スギ花粉でいれば、次のような対策をしている人が多いのではないでしょうか。
- マスクやゴーグルをする
- 空気清浄機を使う
- 家に入るときは服についた花粉を落としてはいる
これは、原因物質となるタンパク質を過剰に取っていることでアレルギーを引き起こしているので、原因物質を体内から無くしてしまおうという発想です。これは、問題が起こったら、その問題となっている原因を取り除く基本通りの対策です。
実は、このタンパク質についてですが、特にアトピー皮膚炎に関して以下の説があるのをご存じでしょうか。
動物性タンパク質を取らないで治す
これは、まだ民間療法のレベルです。この療法がとなえるアレルギーの原因は、花粉などの原因物質だけが問題なのではなく、牛肉や豚肉などの動物性タンパク質を取り過ぎると、アレルギーになりやすいという説です。
どういう論理?
この説は論理を具体的に説明すると次のとおりです。
- 動物性タンパク質(特に豚肉)をたくさんとると、分解できないタンパク質が腸内でたまってしまう
- その結果、タンパク質に対する許容度が下がる
- 花粉などの少しのタンパク質も容量オーバーとなりアレルギー反応を引き起こす
ちょっと分かりにくいので、バケツを使ったイメージで補足します。我々は、タンパク質を貯めておけるバケツを持っています。バケツの大きさは、人それぞれで違うので、花粉症になりやすいなりにくいは、大きさによって違うと言えます。
肉などの動物性タンパク質は分解しにくいので腸内に残りやすく、動物性タンパク質をたくさん取るとこのバケツにたくさん貯まった状態になってしまいます。そのため、花粉などの少しのタンパク質ですぐにバケツの容量をオーバーして、あふれ出てしまい、アレルギー反応を引き起してしまうということです。
動物性タンパク質性をとらなければ良い?
この説からすれば、アレルギーの原因を取り除く方法としては、肉などの動物性タンパク質を取らければよいということです。つまり、動物性タンパク質をとらなければ、バケツがからのままになっているので、少々のアレルギー物質が体内に入ってきてもアレルギー反応につながないということです。
動物性タンパク質を取らない療法を私が実践してみた結果
動物性タンパク質を取らないことでアトピーを治すという説は、あまり有名ではないし、信憑性がありませんよね。しかし、私はこの方法を実践し、症状は改善しました。(重要な点なので強調しますが、治っていません。)
ただ、万人に効く方法ではないですし、医学会で提唱された治療法ではありません。(ちょこちょこ発表されているのですが、メインの学説ではありません。)
ただ、タンパク質を取らないと体に影響が出るという人でなければ、大きな副作用はありません。期間も1~2ヶ月くらいの期間限定でいいので、本当に苦しんでいる人でいろいろやってみても、効果が無かった方はダメ元でやってみたらいかがでしょうか。
私のアトピー皮膚炎の症状
実は、私は20代になってアトピー皮膚炎を発症しました。最初はふくらはぎにちょっと出ただけなんですが、年々ひどくなり、25才くらいになると全身に広がってしまい、足や腕だけでなく、指や顔などひどいものでした。
塗るステロイド剤を少しずつ、強くして回数も何回も塗っていましたが、いつか効かなくなり、全身、ジュクジュクな液体がでる湿疹だらけに。服にはべっとりいつも体から出てきたジュクジュク液が付いている本当にひどい状態でした。(傷が直る前にかさぶたをはいだみたいな感じ。それが顔を含めて全身に発生。)
試した対策は効果無し
その当時いろいろ試してみました。ドクダミの葉っぱのお風呂がいいと聞けば、ドクダミを近所に取ってきてお風呂に入れたり、ヨーグルトが良いと聞けば毎日食べたり。塩素を含んだ水がダメと聞けば、ミネラルウォーターでご飯を食べたり、お風呂は塩素抜きの水で入るようにしたり。
いろいろしましたが、どれもさっぱりでした。
動物性タンパク質抜いてみた
そこで、同じ苦しみを持っていたネットの方の記事で、動物性タンパク質を取らなければ良くなったという記事を見て、試してみました。(この記事をぜひ紹介したいのですが、10年以上前なので、削除されたようで見つけられなかったです。)
実践してみた結果、半月くらいで症状がぐっと楽になりました。アトピーなので、かゆみはあるのですが、ジュクジュクが収まり、さらっとしたかさぶたができるようになりました。(皮膚ができたので、うれしかった)
1ヶ月くらいになると、普通の皮膚になってきて、アトピー状態ではなくなり、2ヶ月くらい経つと、かゆさがなくなって通常の状態に落ち着きました。その段階でさすがに肉を食べない生活を続けるのはしんどかったので、そこからは動物性タンパク質を食べる通常の生活に戻れました。
具体的にやったこと
具体的にやったことは、「牛肉、豚肉、鶏肉、卵をまったく食べない。牛乳も飲まない」、それだけです。なお、チーズやヨーグルトなどの乳製品はアレルギーに良いという話があったので、普通に食べていました。
なお、一点、注意事項。タンパク質は人間の体に必要な栄養素なので、植物性タンパク質(大豆製品など)をしっかり取りましょう。牛乳がどうしても飲みたい方は、豆乳で代用しましょう。(私は好きではありませんでしたが。)
なお、野菜や大豆だけの料理なんてレシピが思いつかないよという方は、野菜だけの料理本やサイトがあるので、参考にしましょう。肉の風味をマネしたレシピもたくさんあるので、期間限定なら、飽きずに続けられます。
動物タンパク質を取らないことでのデメリットは
世の中には長い間、動物性タンパク質を取っていないベジタリアンがたくさんいます。この人たちは、健康上、問題なのでしょうか。
実は、議論の的になっていますが、長期間、動物性タンパク質をとらないことで健康を害するという結論までにはなっていません。つまり、この方法は長期間、行えば、人によっては副作用があるかもしれないけど、期間限定の場合は議論すらされてい無い状態です。
現在はどうなの
えー、ずっと肉を食べるのを我慢するのはむりやわーと思いますよね。
私は、普段、普通に食べているので、大丈夫。今はアトピーの兆候が出てきたら、タンパク質を2週間抜くという感じにしています。もう体質は変えられないので、自分の体の状態を見つつ、対処している感じです。
あと、繰り返しになりますが、タンパク質は取らないと体に悪いので、大豆製品をしっかり取りましょう。
まとめ
花粉症の原因は、体内に過剰に入ってきたタンパク質です。このタンパク質を体の防衛機能が排除しようとして、発症します。
花粉症などのアレルギーの対策として、タンパク質をたくさん取るあるいはまったく取らないようにするの両極端の対策が提案されており、この記事ではそれぞれを紹介してきました。
なお、アレルギーはまだまだ分かっていないことが多く、民間療法を含め、数多くの対策が氾濫しています。つまり、万人に聞く対策はまだアレルギーにはありません。
そして、私が思うに、氾濫している原因は、人それぞれで体質が違うから、適切な対策が人によって変わるからではないでしょうか。そして、一部の人が劇的に効く方法が万人でも効くという形で宣伝されてしまっているのだと思います。
今回、紹介した対策も効く人がいれば、もちろん効かない人もいます。ですが、自身の体の中に原因は必ずあるので、あきらめずに試行錯誤をしていきましょう。その試行錯誤の助けにこの記事がなっていれば、うれしいです。