サラリーマン研究者による、昇進・昇格試験突破の道

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昇進試験のグループディスカッション対策におすすめの本3選

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昇進試験で実施される人材アセスメントのグループディスカッションですが、何を対策をすればいいのだろうと困っている方も多いですよね。そのような方は何をすればいいのかがわからないから、とりあえず就活向けのグループディスカッションの本を読んでみればいいかと思っているのではないでしょうか。

 

もちろん、就活向けの本でも十分に昇進試験の対策になります。しかし、皆さんは就職してすでに多くの経験をしてきたサラリーマンですので、せっかく勉強するならば昇進後に役に立つ本を読むことをおすすめします。

 

この記事では、グループディスカッションの対策とともに自己研鑽にもつながる本を3冊、紹介します。

なお、グループディスカッションの概要やコツを知りたい方は以下の記事を先に読んでみてくだださい。

torotoroupaupa.hatenablog.com

聞く力の教科書

グループ討議では、多人数の議論となり、話す時間よりも聞く時間が多いことから、他人の話をいかに聞き取るかの力、いわゆる傾聴力がいきます。また、傾聴力は、管理職になれば部下の話や社外での打ち合わせが増えてくることから、特に重要視される能力です。

 

その傾聴を学ぶためにおすすめなのが、フリーアナウンサー(元日本テレビアナウンサー)の魚住りえさんが書いた「聞く力の教科書」です。傾聴の本は多くあるのですが、政治家やスポーツ選手などさまざまな業界の有名人にインタビューを多くこなしている著者ならではの経験談とともにコツを解説してくれているので、傾聴とはなんぞやを理解しやすいです。

 

また、ビジネスの場面でだれしも経験したことがある修羅場でどうすれば相手から話を聞き出せるかのテクニックも惜しみなく披露してくれているので、すぐに自分の血肉とすることができます。

 
なお、実は傾聴に関しては、多くの人から評価されている殿堂入りの本があります。魚住りえさんの本の中でも紹介されているのですが、「サワコの朝」や「テレビタックル」でおなじみの阿川佐知子さんの「聞く力」です。こちらも傾聴の勉強にはおすすめなので、併せて読んでみてください。

 

ロジカルディスカッション

二冊目におすすめするのが、議論の流れを体系的に解説している「ロジカル・ディスカッション」です。この本では、グループディスカッションでいればリーダー役に当たるファシリテーターが議論をどのように誘導していけばいいのかを論理的に書かれています。

 

この本で書かれている内容は、まさにグループディスカッションで行うことです。つまり、グループディスカッションで議論がどのようにすすんでいくのか、議論のタイミングで何を行うべきかを学ぶことができるので、昇進試験で役に立てるでしょう。また、本の中にはさまざま会議の悪い例が出ており、その悪い会議をどうすれば改善できるのかも説明してくれていますので、ビジネスの現場でもこの本で学んだことを活かせる場面が多いです。

 

個人的には、会議や打ち合わせで議論の邪魔となる人がいることが前提としてこの本は書かれているために説得力があると感じました。

 

ファシリテーションの教科書

最後に紹介するのは、「ファシリテーションの教科書」です。さきほど、紹介した「ロジカル・ディスカッション」と同じく、リーダー(=ファシリテーター)が会議をどのようにハンドリングしていくかを体系的にまとめられた本です。

 

この本の特徴は、アイディア出しやアイディアの絞り込み、決定といった議論中の各ステップにおいて、論点をどのように定めていくかが具体的に解説している点です。ちなみに、この本で述べられている論点は、意見や主張はどのような質問に答えているのか、あるいはその意見や主張がどのようなポイントについて、考えた結果、引き出されたのかを明らかにする質問と定義されます。

 

そして、著書が考えているファシリテーターの役割は、議論中に参加者が発する論点を整理・明確化し、ゴールに向けて導くことです。その役割を果たすために、事前の準備(「議論の仕込み」と定義されています)で何をするか、会議中にどのような行動(「さばき」と定義されています)を起こすかを具体的な事例とともに解説されています。

 

私は今までのサラリーマン人生で何度も会議に参加していましたし、私が会議をハンドリングすることも多かったのですが、正直、場当たり的な対応をしていることが多かったです。もっと早くこの本に出会っていれば、会議の流れがつかみやすくなっていて会議の仕切りも上手にできた場面もおおかっただろうなと実感しています。おすすめの一冊なので、ぜひ読んでみてください。

なお、ここで紹介した「ファシリテーションの教科書」は難しめです。最初は気軽に読みたい方は、最近、同じ著者による入門書として、「世界一やさしい 会議ファシリテーションの教科書 1年生」が発売されています。私も中身を見ましたが、導入部分はこちらの本を読んだ方が頭に入りやすいと感じました。以下にリンクを貼っておきます。

まとめ

ここまで、昇進試験のグループディスカッション(グループ討議)対策におすすめの本を紹介してきました。今回、紹介した本はグループディスカッション自体の対策ではなく、今後の業務で使うことができるテクニックや考え方を学べるものですので、ぜひ一度、読んでみることをおすすめいたします。

 

特に昇進試験に合格して管理職になった後は、人の話を「聞く」場面が増えてきます。そのため、傾聴は管理職として持っておいて損しない能力ですので、この機会に身につけておきましょう。

 

番外編

この記事では紹介しませんでしたが、グループディスカッションの大まかな流れやどういう部分が評価されるかを知りたい方は、就活向けの本を読むこともアリです。以下に私が昇進試験対策のために実際に読んだ二冊の本のリンクを載せておきますので、興味がある方は参照してみてください。