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【核融合炉】は放射性物質を出さないって本当?

原子力発電所

最初にお断りしておきますが、今回は、少しセンシティブなテーマの設定かもしれません。「原子力発電」あるいは「核融合炉」に賛成とか反対とかの意見表明ではなく、「技術」の観点で書いていることを踏まえて、お読みください。

 

なぜ、この記事を書こうと思ったのは、下記のヤフーニュースのコメント欄を見てからです。コメント欄には、核融合炉は放射性物質を出さないし、原子力発電と違い暴発の危険がないから安全、だからこの記事は間違っているというようなコメントが並んでいました。

 

 私はこのコメントに技術者の観点から違和感を覚えたので、記事にしてみようと思った次第です。

核融合炉とは

そもそも核融合炉って何?原子力発電と似たものなの?って思う方もおられますよね。

 

そのイメージは、「核」=原子爆弾というイメージからではないでしょうか。この原子爆弾は、ウランやプルトニウムが「核分裂」する際に大きなエネルギーを発生するのを利用しています。現在では、原子力発電も同じ原理です。

 

しかし、今ある」原子力発電と核融合炉は、根本から違います。原子力発電所はウランなどを核分裂させるときに出る熱エネルギーにより、水蒸気を蒸発させ、ダービン(風車みたいなもの)を回して発電させています。一方、核融合炉は、原子力発電とは逆で「核を融合」する際に発生する熱エネルギーを利用して電気を作っています。

 

核分裂と核融合の違いは言葉のままなのですが、

  • 核分裂:1つの原子が2つの原子に分かれる
  • 核融合:2つの原子が合体して1つの原子になる

です。

 

ちょっと理科に詳しい方は、原子は物体を分割したときの最小単位って習いませんでしたか?それが分裂したり融合したりおかしいなと思うかもしれませんが、あくまで「原子」の定義は便宜上できたものなので、実際はもっと小さく分けることができるとだけ、この機会に覚えてもらえるといいです。

 

そして、ポイントは、核分裂と核融合では、取り出せる重量あたりのエネルギー量が違い、核融合の方がかなり大きく、核融合反応の一番、分かりやすい事例は我々の頭上に輝く太陽です。つまり、少しの燃料でたくさんの電気を作ることができることから、研究者はそこにメリットを感じて実用化できるように研究を日夜進めています。

 

安全性は?

実は核融合反応は、勝手に反応が止まるので、安全性が高いと言えます。ただし、発電所にしたときに安全なのかは、今はだれも断言できないと私は思います。

 

核融合炉は反応が勝手に止まる

エネルギーが大きいと原子力発電と同じく、制御できずに事故につながることがあるのではと思う方もおられますよね?

 

たしかに原子力発電で用いられている核分裂反応は、勝手に反応が進むので、制御が難しいです。その反応を制御するためにさまざま工夫をしているのですが、福島の原子力発電所の事故では、その制御ができなくなり事故につながりました。

 

一方で、核融合は核分裂と違い、「核融合」という反応を起こすことがとても難しく、そもそも反応が起きづらいため、反応を簡単に止めることができます。これは核融合を起こすためには大きなエネルギー源が必要となるためです。つまり、核融合反応を止めたければ、エネルギーの供給を止めるだけで勝手に止まってしまいます。

 

ただし、この核融合反応が起こりづらい点が核融合炉の実現の大きなハードルになっています。反応が起きにくいので、反応を継続しにくく、発電のような定常的に稼働が必要な場合は、いくつも工夫が必要となるからです。

 

核融合炉は発電所として安全なのか

先に述べたとおり、反応自体は制御しやすいことから、核分裂のような暴走が起こらないため、核融合が安全性が高いのは間違いありません。しかし、「発電所」にしたときに絶対に安全かはまた別の話です

 

なぜなら、文部科学省のホームページにあるとおり、まだ発電所の形が図面ですら固まっていないし、そもそも核融合炉の肝となる「核融合反応」自体をどう起こすかが定まっていない状況。そこが固まっていない状態では、絶対に安全かどうかの検証はどんな天才でもできるわけないのですから。

 

そのため、仕組み自体の安全性の確認は、これから研究者が形作ってからになるでしょう。

 

核融合は放射性物質を出す?

 次に確認する点は放射性物質の有無に関して、見ていきましょう。ヤフーのコメント欄では、放射性物質を出さないから安全と言われていましたが、私が感じた一番の違和感は、ここです。

 

まず、原子力発電で使う核分裂反応では、プルトニウムなどの放射性物質ができるため、核物質の処理方法が課題になります。日本でも原子力発電所から出た核燃料の処理方法をどうするかが現状は宙に浮いたままになっています。

 

一方、核融合反応の結果できるのは風船などで使われるヘリウムのみで、これは放射性物質ではありません。しかし、実は核融合反応以外の点で放射性物質を出しています。

 

どんなものかは以下で解説していきます。

 

中性子線による汚染

現在の核融合炉では、「中性子」を用いて核融合反応を起こす仕組みが有力です。この中性子は、いわゆる放射線です。この放射線を浴びれば、当然、放射性物質になります。つまり、中性子を浴びる核融合炉の内部は放射能に汚染されるということです。

 

その点は原子力発電と同じなので、建屋の一部が汚染されるだけだったら、解体するまでは大きな問題にならず、作って数十年はそこまでたくさんの放射線物質で汚染された廃棄物がでません。

 

しかし、実は核融合炉では、数ヶ月単位で内部の部品を交換する必要があります。これは、核融合炉に用いる中性子はエネルギーが大きいことから、融合炉内の材料が劣化しやすいために交換が頻繁に必要になるためです。この点は、ノーベル物理学賞を取った小柴教授も朝日新聞の記事で指摘しています。

 

しかも、その量が多いため、たくさんの放射性物質に汚染された廃棄物が出てします。つまり、燃料自体はクルーンでも内部の部品交換による廃棄物を含めてみれば、原子力発電所よりもたくさんの放射性物質ができてしまう可能性があることが大きな問題です。

 

ただ、この点はあくまで現時点の話です。先も言ったとおり、まだ発電所自体が設計されていない段階であり、実用化の時は部品点数を減らしたり、劣化しにくい材料が開発されて改善できる可能性もあります。

 

トリチウムを使う

次にトリチウムの問題が核融合炉では出てきます。トリチウムが何かですが、福島の原子力発電所の事故で、トリチウムを含んだ水を海に流すかどうかで話題になっていますよね?このトリチウムは放射性物質です。

 

そして、核融合炉ではこのトリチウムを燃料として使います。そのため、ヤフーコメントで放射性物質は使っていないはそもそも間違いです。ただし、トリチウムは原子力発電の燃料となるウランなどと違い毒性はかなり低いです。

 

まとめ

核融合炉は、理論面では核融合は原子力と比べて安全という面は正しいです。

 

また、核融合技術は制御できれば確かに夢のエネルギーであるのは間違いありませんし、使えない技術と判断できる段階ではないので、技術開発をする意義は大いにあると私は思います。

 

ただし、理論や夢だけでは、現実の発電所はできません。それを実現することを考えると他で問題が出てくるケースもあるでしょう。この出てきた問題にしっかりと開発者が向き合ってほしいです。そして、問題をクリアできれば実用化し、できなければやめるという正常な判断をすることを望みます。

 

原子力発電のように「絶対」安全とうたいながら「想定外」がある事態だけは、必ず避けてね。。。

花粉症の原因はタンパク質?それを制御すると症状が楽になるって本当?

今週のお題「花粉」

花粉症がつらい

花粉症の季節ですよね。今年のスギ花粉は例年より多いため、ひどく苦しんでいる方もおられるのではないでしょうか。

 

そのような花粉症で苦しんでいるみなさんが知りたいのは、どうやれば症状が楽になるのかだと思います。いろいろと花粉症の対策が世の中に出回っていて、どれがいいのかよくわからんですよね。

 

そんな方のために今回は、その花粉症の対策に関して、「私」が一番、効果があった方法を紹介します。

私のアレルギーの経歴

私はスギ花粉によるアレルギーはそこまでひどくないのですが、小さい頃からぜんそく、アレルギー性鼻炎、成人型アトピーとずっと苦しめられてきました。なので、いろいろと民間療法を含めて、試してきた経験があります。

 

アトピーは後述するので省きますが、それぞれの症状について、簡単に紹介します。

 

ぜんそく

 また、ぜんそくについては、幼稚園のときに発作を起こしました。体が弱いのが原因ということから、なぜか毎日、お風呂に入る前に冷たい水で水浴びをするというよく分からない民間療法をやっていましたね。。。

 

幸いにも、効果があったかどうかはよく分かりませんが、小学生の高学年になると、ぜんそくの発作は起こらなくなりました。

 

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎に関しては、物心ついたときからひどく毎週耳鼻科に通っていました。今思うと、本当に恥ずかしいのですが、常に鼻詰まりで、鼻水を垂らしている汚い子供だったと思います。

 

治療方法としては、子供だったので薬の知識が無くて当時は知らなかったのですが、対症療法として、抗ヒスタミン剤とともに抗生物質をずっと飲んでいたようです。この治療方法はよくよく考えると、おかしいですよね。

 

抗生物質は問題を起こしている細菌を殺すために投与するので、投与して症状が収まらない時点で他のものに変えるなり、投与をやめるのが普通でしょう。常に投与し続けていたことで、私の体内でとんでもない耐性菌を作り出してしまっているのかもしれません。無知は怖いと思いました。

 

そして、大学生になってからもまだ鼻炎はひどかったのですが、地元を離れたこととお金の問題から耳鼻科にほとんど行かないようになりました。そうすると普通ならひどくなるはずだと思うのですが、ホコリをすったときとか春の黄砂がひどい時期を除けば、むしろ症状が和らぎました。

 

そして、この事実は大学生当時は気づいておらず、成人型アトピー性皮膚炎になったときに振り返ってみてそういえばという状態でした。今思うと、大学生の時に気づいていれば、アトピー性皮膚炎にならずにすんだかもしれないと少し後悔しています。

 

アレルギーに対する対策を検討

長い間対策を対処アレルギーに対する対策については、結婚したときにようやく本腰を入れて取り組むようになりました。

 

いろいろと対策をしましたが、最終的に私が注目したのはタンパク質です。実はその「タンパク質」をどうするのかについて、ふたつの対策方法が提案されています。

  • タンパク質を過剰に取ればよい
  • 取り過ぎているから取らない方がよい

なんと、タンパク質の摂取量に関して、真逆の対策が唱えられているんです。なぜ、そんなことになるのか面白くないですか。

 

今回の記事は、その真逆な対策について、それぞれの主張を並べてみました。ただし、この記事では、私からこの対策をすれば治るという観点で、紹介するわけのではありません。理系話として聞いて下さい。

 

タンパク質が花粉症の原因

花粉症

花粉症の原因物質がなんなのかですが、個人によって違いますよね。花粉症と言っても、スギ花粉であったり、ヒノキ花粉であったり人それぞれですよね。

 

ただ、どの花粉でも花粉症を引き起こしているのは、花粉に含まれているタンパク質(抗原)です。このタンパク質を体内にたくさん吸収したときに体が異物として見なして取り除こうとした結果、くしゃみや鼻水という過剰な防衛反応を引き起こします。(参考:厚生労働省ホームページ

 

そこで、このタンパク質に注目すれば、花粉症を和らげることができるのはないかということです。ですが、先も延べたとおり、和らげる対策に、真逆の説があります。

 

タンパク質を過剰に取って治療する

花粉症の方にはご存じの方が多いと思いますが、花粉症の治療法として、「舌下免疫療法」があります。舌下免疫療法は、アレルギーを引き起こす原因物質を少しずつ取り入れていき、最終的には過剰に摂取することで、原因物質が体内に入れても大丈夫と認識させる治療方法です。

 

つまり、タンパク質を過剰に摂取しても大丈夫なように許容量を増やすイメージです。原因物質を過剰にとって、治すという発想は「毒をもって毒を制す」である意味、コロンブスの卵ですよね。

 

舌下免疫療法のメリット

この治療法の優れている点は、長期的に症状を引き起こさない(長期寛解)が見込めることでしょう。実は、いままで花粉症に対しては、アレグラなどの抗ヒスタミン剤を飲んで症状をおさえるという対処療法しかありませんでした。この治療法によりそれ以外の選択肢ができたという点は、苦しんでいる方にとっては朗報です。

 

なお、現在、スギ花粉とダニアレルギーに対しては、保険適用されていることもポイントです。

 

舌下免疫療法のデメリット

デメリットは、主に次の2つです。

  • 治療に長期間かかる
  • 治療による重度のアレルギーにかかる可能性がある(副作用に注意)

まず、この治療は3年~5年間かけて続けていかなければなりません。根気が必要なので、途中で辞めてしまう方も多いそうです。

 

また、アレルギーの原因物質を体に入れるので当たり前ですが、人によっては、アナフラキーショックなど重度のアレルギー反応を起こす方がいます。必ず設備が整った病院で治療を受けて、医師の指示に従い、治療を行いましょう。

 

タンパク質を取らずに症状を和らげる

これは、巷でもよく言われており、それに対する対策もありますよね。スギ花粉でいれば、次のような対策をしている人が多いのではないでしょうか。

  • マスクやゴーグルをする
  • 空気清浄機を使う
  • 家に入るときは服についた花粉を落としてはいる

これは、原因物質となるタンパク質を過剰に取っていることでアレルギーを引き起こしているので、原因物質を体内から無くしてしまおうという発想です。これは、問題が起こったら、その問題となっている原因を取り除く基本通りの対策です。

 

実は、このタンパク質についてですが、特にアトピー皮膚炎に関して以下の説があるのをご存じでしょうか。

 

動物性タンパク質を取らないで治す

これは、まだ民間療法のレベルです。この療法がとなえるアレルギーの原因は、花粉などの原因物質だけが問題なのではなく、牛肉や豚肉などの動物性タンパク質を取り過ぎると、アレルギーになりやすいという説です。

 

どういう論理?

この説は論理を具体的に説明すると次のとおりです。

  1. 動物性タンパク質(特に豚肉)をたくさんとると、分解できないタンパク質が腸内でたまってしまう
  2. その結果、タンパク質に対する許容度が下がる
  3. 花粉などの少しのタンパク質も容量オーバーとなりアレルギー反応を引き起こす

ちょっと分かりにくいので、バケツを使ったイメージで補足します。我々は、タンパク質を貯めておけるバケツを持っています。バケツの大きさは、人それぞれで違うので、花粉症になりやすいなりにくいは、大きさによって違うと言えます。

 

肉などの動物性タンパク質は分解しにくいので腸内に残りやすく、動物性タンパク質をたくさん取るとこのバケツにたくさん貯まった状態になってしまいます。そのため、花粉などの少しのタンパク質ですぐにバケツの容量をオーバーして、あふれ出てしまい、アレルギー反応を引き起してしまうということです。

 

動物性タンパク質性をとらなければ良い?

この説からすれば、アレルギーの原因を取り除く方法としては、肉などの動物性タンパク質を取らければよいということです。つまり、動物性タンパク質をとらなければ、バケツがからのままになっているので、少々のアレルギー物質が体内に入ってきてもアレルギー反応につながないということです。

 

動物性タンパク質を取らない療法を私が実践してみた結果

アトピー皮膚炎

動物性タンパク質を取らないことでアトピーを治すという説は、あまり有名ではないし、信憑性がありませんよね。しかし、私はこの方法を実践し、症状は改善しました。(重要な点なので強調しますが、治っていません。

 

ただ、万人に効く方法ではないですし、医学会で提唱された治療法ではありません。(ちょこちょこ発表されているのですが、メインの学説ではありません。)

 

ただ、タンパク質を取らないと体に影響が出るという人でなければ、大きな副作用はありません。期間も1~2ヶ月くらいの期間限定でいいので、本当に苦しんでいる人でいろいろやってみても、効果が無かった方はダメ元でやってみたらいかがでしょうか。

 

私のアトピー皮膚炎の症状

実は、私は20代になってアトピー皮膚炎を発症しました。最初はふくらはぎにちょっと出ただけなんですが、年々ひどくなり、25才くらいになると全身に広がってしまい、足や腕だけでなく、指や顔などひどいものでした。

 

塗るステロイド剤を少しずつ、強くして回数も何回も塗っていましたが、いつか効かなくなり、全身、ジュクジュクな液体がでる湿疹だらけに。服にはべっとりいつも体から出てきたジュクジュク液が付いている本当にひどい状態でした。(傷が直る前にかさぶたをはいだみたいな感じ。それが顔を含めて全身に発生。)

 

試した対策は効果無し

その当時いろいろ試してみました。ドクダミの葉っぱのお風呂がいいと聞けば、ドクダミを近所に取ってきてお風呂に入れたり、ヨーグルトが良いと聞けば毎日食べたり。塩素を含んだ水がダメと聞けば、ミネラルウォーターでご飯を食べたり、お風呂は塩素抜きの水で入るようにしたり。

 

いろいろしましたが、どれもさっぱりでした。

 

動物性タンパク質抜いてみた

そこで、同じ苦しみを持っていたネットの方の記事で、動物性タンパク質を取らなければ良くなったという記事を見て、試してみました。(この記事をぜひ紹介したいのですが、10年以上前なので、削除されたようで見つけられなかったです。)

 

実践してみた結果、半月くらいで症状がぐっと楽になりました。アトピーなので、かゆみはあるのですが、ジュクジュクが収まり、さらっとしたかさぶたができるようになりました。(皮膚ができたので、うれしかった)

 

1ヶ月くらいになると、普通の皮膚になってきて、アトピー状態ではなくなり、2ヶ月くらい経つと、かゆさがなくなって通常の状態に落ち着きました。その段階でさすがに肉を食べない生活を続けるのはしんどかったので、そこからは動物性タンパク質を食べる通常の生活に戻れました。

 

具体的にやったこと

具体的にやったことは、「牛肉、豚肉、鶏肉、卵をまったく食べない。牛乳も飲まない」、それだけです。なお、チーズやヨーグルトなどの乳製品はアレルギーに良いという話があったので、普通に食べていました。

 

なお、一点、注意事項。タンパク質は人間の体に必要な栄養素なので、植物性タンパク質(大豆製品など)をしっかり取りましょう。牛乳がどうしても飲みたい方は、豆乳で代用しましょう。(私は好きではありませんでしたが。)

 

なお、野菜や大豆だけの料理なんてレシピが思いつかないよという方は、野菜だけの料理本やサイトがあるので、参考にしましょう。肉の風味をマネしたレシピもたくさんあるので、期間限定なら、飽きずに続けられます。

 

動物タンパク質を取らないことでのデメリットは

世の中には長い間、動物性タンパク質を取っていないベジタリアンがたくさんいます。この人たちは、健康上、問題なのでしょうか。

 

実は、議論の的になっていますが、長期間、動物性タンパク質をとらないことで健康を害するという結論までにはなっていません。つまり、この方法は長期間、行えば、人によっては副作用があるかもしれないけど、期間限定の場合は議論すらされてい無い状態です。

 

現在はどうなの

えー、ずっと肉を食べるのを我慢するのはむりやわーと思いますよね。

 

私は、普段、普通に食べているので、大丈夫。今はアトピーの兆候が出てきたら、タンパク質を2週間抜くという感じにしています。もう体質は変えられないので、自分の体の状態を見つつ、対処している感じです。

 

あと、繰り返しになりますが、タンパク質は取らないと体に悪いので、大豆製品をしっかり取りましょう。

 

まとめ

花粉症の原因は、体内に過剰に入ってきたタンパク質です。このタンパク質を体の防衛機能が排除しようとして、発症します。

 

花粉症などのアレルギーの対策として、タンパク質をたくさん取るあるいはまったく取らないようにするの両極端の対策が提案されており、この記事ではそれぞれを紹介してきました。

 

なお、アレルギーはまだまだ分かっていないことが多く、民間療法を含め、数多くの対策が氾濫しています。つまり、万人に聞く対策はまだアレルギーにはありません。

 

そして、私が思うに、氾濫している原因は、人それぞれで体質が違うから、適切な対策が人によって変わるからではないでしょうか。そして、一部の人が劇的に効く方法が万人でも効くという形で宣伝されてしまっているのだと思います。

 

今回、紹介した対策も効く人がいれば、もちろん効かない人もいます。ですが、自身の体の中に原因は必ずあるので、あきらめずに試行錯誤をしていきましょう。その試行錯誤の助けにこの記事がなっていれば、うれしいです。

雪害により電力需給がひっ迫!この状態で本当にカーボンニュートラルできる?

豪雪

今日は、広い範囲で雪が降りましたね。みなさんの地域では、雪による被害はありませんでしたか?関東地方でも雪による被害が出ているようで、これ以上ひどくならないことを祈るばかりです。

 

さて、この雪害では、電力需要が話題となっており、関西電力で電力需要ひっ迫していて、大規模停電する可能性が高くなっています。(ニュースによると、本日、使用率が99%に達したとのこと)

 

このニュースを見て、再生可能エネルギーに強く関心を持っている私が考えたのは、再生可能エネルギーが主力電力源となったときに同様の状況におかれたら、どのような影響が出たのだろうかです。

 

この記事では、私なりに考えてみたことをお伝えしていこうと思います。なお、結論を端的に言うと、今の脆弱な再生可能エネルギーによる電極供給体制では、確実に被害甚大だったでしょう。カーボンニュートラルを行う上で大きな課題ですね。

電力需要がひっ迫するとどうなる?

答えは、使用量が100%を超えた瞬間、すぐに停電までは起きませんが、「電気の質」が悪くなってしまいます。ただ、いきなり電気の質って言われても、なんなのか分かりませんし、どんな影響が出るというのでしょうか。

 

まず、電気の質は、電圧と周波数などで評価され、この電圧と周波数が要求された範囲で一定の状態であれば、電気の質が良いと言えます。

 

仮に電気の質が悪くなると、電圧の低下や周波数の乱れが発生し、家電が動かなることや工場の装置が止まってしまいます。

 

なお、あくまで、「使用量が100%を超えた瞬間に停電にはつながるわけではない」だけで停電しないわけではありません。場合によっては、2018年10月に発生した北海道胆振東部地震による北海道がおこったような大停電(ブラックアウト)が起こる可能性があります。

 

そのなると、ただで寒い冬に暖房なしで過ごさないといけないと思うと、怖いですよね。なので、今回のように電力需要がひっ迫している場合、このような大停電を起こさないためにも皆さん、不要な電気を消すなど少しでも節電に協力しましょう。

 

そもそも今回、なぜひっ迫しているの?

今回の電力需要のひっ迫の原因は、次の3つです。

  • 設備の故障が重なった
  • 電力事業者の燃料調達の失敗
  • 雪により太陽光発電ができない

それぞれを見ていきましょう。

 

設備の故障が重なった

設備が故障が続いた件については、過去の事例と比べると分かりやすいです。

 

先ほどは北海道の地震で起こったブラックアウトを紹介しましたが、電力需給がひっ迫したという事例はすでにみなさんもよく知っている例があります。それは、2018年の夏です。このときも猛暑によりエアコンなどを使うことが増えたために電力需給がひっ迫しました。

www.sankei.com

 

ちなみにこ2017年の夏の関電の供給可能電力は、2,915万キロワットでした。一方で、今年の冬は、関電の供給可能電力は2,628万kWしかありません。

 

比べてみると明らかですが、2018年の夏と比べて今年の冬の供給可能電力が1割以上減っています。つまり、設備自体が稼働できていないために電力需要がひっ迫しているわけです。

 

具体的に設備が止まっている理由は、次の3つです。

  • 原子力発電所が定期点検で停止
  • 水力発電が渇水のため、稼働率低下
  • 火力発電が不具合で停止

つまり、寒くなった影響で、消費電力が暖房の使用が増えたのも原因の一つですが、どちらかというと発電量が確保できていないのが主な原因です。

 

燃料の確保の失敗

今年の冬は、予想以上に厳冬だったことと新型コロナの影響で正確に需要を予測できなかったことから、燃料となる天然ガスを必要量を輸入できませんでした。その結果、火力発電の能力もフルにできていない状況のようです。

 

なお、この確保失敗は専門家の中には、電力自由化が原因と言っている人もおられます。どういうことがというと、今までは電力会社は地域独占だったので、自分の地域の需要の予想を正確にできました。

 

しかし、ここ数年で広がった電力自由化により、各電力会社は地域独占とはいえなくなりました。そのため、電力需要の予測がしにくくなり、今回、見積もりを過ってしまったと言うことだそうです。

 

太陽光発電ができない

太陽光パネルが雪で覆われてしまうと、太陽光が届かないので発電できなくなります。今回、多くの地域で雪がたくさん降ったために日本全体で太陽光発電ができず、供給電力が減ってしまいました。

 

カーボンニュートラルの社会ではどうなるの?

一言で説明できます。カーボンニュートラルの社会でこの雪害が起こると、現状の技術の延長ならば、発電量が確保できずにブラックアウトしたでしょう。

 

なぜ、ブラックアウトしたと言えるか?

今回の原因でも挙げていますが、カーボンニュートラル時代に使われる再生可能エネルギーの主力である太陽光発電は、雪が降っている天気はそもそも発電しないためです。

 

また、その対策のために電気を蓄えておかなかればなりませんが、今回のように数週間単位で天気が悪いときに備えて、莫大な蓄電池を用意することもなかなか難しいでしょう。

 

対策はどうすべきか?

今回の雪害による電力需要のひっ迫は、これらの課題を我々に提起してくれたことが重要な点だと私は感じます。カーボンニュートラル社会になるまであと30年しかないので、早々に解決策を考え出す必要があります。

 

現在、私が考えられるのは次の3つです。一つ目はAIや5G(2050年になると、7Gとか8Gとかになっているのかも?)で、正確な天気予報電力需給の予測で管理する。二つ目は余剰の再生可能エネルギーで発電した電力で化石燃料と同等の物質に変換し、足りないときは火力発電で燃やす。三つ目は、蓄電池量を大量に用意する。

 

ここは、電気自動車の社会を実現する上で、技術革新のポイントだと思います。世間では、電気自動車自体を注目していますが、その電気をどのように安定的にクリーンに作るかは、まだ解決できていません。日本企業にとって、チャンスの領域だと思います。ぜひ解決先を日本発で生み出した欲しいです。

 

まとめ

カーボンニュートラルの社会は、まだまだ課題だらけです。ただ、言い換えると、ビジネスチャンスがいっぱい眠っているので、日本企業には積極的に課題に取り組んで欲しいと思います。(私もニートになるまでは、頑張ります!)

グリーン成長戦略の要、蓄電池が抱える課題

電気自動車の充電している写真

先日から二酸化炭素の排出量ゼロを目指すカーボンニュートラルが話題になってきていますよね。二酸化炭素はご存じの方も多いでしょうが、化石燃料を燃やすことで発生し、地球温暖化の原因となります。

 

アメリカのバイデン大統領や中国の習国家主席もカーボンニュートラルを目指すと宣言をしていますが、先日、日本もカーボンニュートラルに用いる技術の開発を促進するためにグリーン成長戦略を打ち出しました。

 

 グリーン成長戦略の解説は下記を読んで下さい↓↓↓ 

torotoroupaupa.hatenablog.com

この記事では、グリーン成長戦略の鍵となる下記で示した3つの技術のうち、「蓄電池を含む送電インフラ」について、お話ししていきます。

  1. 水素
  2. 再生可能エネルギー
  3. 蓄電池を含む送電インフラ

この「蓄電池を含む送電インフラ」では、どのような課題があるか解説していますので、最後まで読んでいただければと思います。

蓄電池とは?送電インフラとは?

そもそも蓄電池って何なの?送電インフラってどれのこと?って疑問に思われる方がいると思います。まずはその辺を解説しましょう。

 

蓄電池とは

「電池」の中では、乾電池が分かりやすいと思います。テレビのリモコンとかワイヤレスマウスとかに使っていますよね。この乾電池を使うと、それらの機器に電気を与えて動かせます。この乾電池の難点として、一回使い切ってしまうと二度と使えないことです。

 

一方、蓄電池は、この難点を解決しており、充電することで何回も使えます。皆さんの身近な例としては、スマホが分かりやすいのではないでしょうか。また、現在、この蓄電池を住宅の中に設置されることが多いです。この蓄電池のおかげで、お昼に太陽電池で発電した電気で蓄電池に充電し、夜に使えるようになります。その結果、太陽電池で発電する電気だけで生活できる住宅になりました。これをZEH(ゼロエネルギー住宅)と言います。

 

送電インフラとは

送電インフラは、乱暴に言うと電線です。送電インフラは、電気を車、電線を道路とをイメージしてもらえると分かりやすいです。狭い道路にたくさんの車があつまると、じゅうたいしてしまいますよね。そうならないように、交通量が多い場所は道幅を広げたり、バイパス道路を新しく作ったりします。電線も同じで、たくさんの電気を流すためには太い電線にする必要があります。

 

送電インフラが抱える課題

太陽電池パネルの写真
再生可能エネルギーを使う上で送電インフラが抱える一番の課題は、電気の需要量と供給量がイコールになりにくいことでしょう。

 

再生可能エネルギーは、自然任せで発電量が決まるので、供給量が不安定になります。例えば、太陽電池は天気が良い昼はたくさん発電しますが、雨の日や夜はほとんど発電しなくなります。現在は、再生可能エネルギーの増減の調整を火力発電で行っていますが、再生可能エネルギーがメインになった場合、その手法が使えなくなります。

 

では、その対策はどうするのでしょうか。答えの一つしかなく、再生可能エネルギーが多く発電したときは電気を蓄え、少ないときは蓄えから放出するシステムを作ることです。このシステムに「蓄電池」が必要となります。

 

蓄電池の課題

再生可能エネルギーの電気を蓄える蓄電池として、今、考えられているのは「リチウムイオン電池」です。リチウムイオン電池を使われている場所としては、スマホやノートパソコンが有名でしょう。

 

実は、このリチウムイオン電池は、すでに住宅に設置されたり、電気自動車と接続して太陽光で発電した電気を充電したりしています。しかし、このリチウムイオン電池を再生可能エネルギー用の蓄電池として使う場合、次の3つの課題があります。

  • 安全性の向上
  • 高容量化(軽量化)
  • コスト

安全性

まず、リチウムイオン電池の一番、大きな課題は安全性です。

 

電気自動車に積まれているようなリチウムイオン電池はとても大きなエネルギーを蓄えており、発火してしまうと大きな火災になってしまします。(なお、危険なのはガソリン車も同じですけどね。どっちがより危ないかは状況によります。)

 

この点は、モバイルバッテリーやスマホがしばしば発火事故があり、ニュースになっていることからも危険性は想像付きやすいと思います。

 

モバイルバッテリーの電池容量が11.1Wh(=3Ah×3.7V)なのですが、電気自動車に使用しているリチウムイオン電池の容量は、最新の日産リーフが40kWh(=40,000Wh)もあります。つまり、電気自動車のリチウムイオン電池に蓄えられているエネルギー量は3,600倍にもなります。

 

高容量化(小型化)

ふたつ目のリチウムイオン電池の課題は、高容量化です。

 

例えば、電気自動車だと車体の大きさが決まっているために、車に載せられる電池の大きさは必然的に決まってしまいます。そのため、一回の充電で少しでも長い距離を走るためにはその決まったサイズの蓄電池にたくさんの電気を蓄えられるようにしなければなりません。つまり、高容量化が必要になります。

 

今、電池メーカー各社は、この高容量化を争っているところです。参考までに高容量化して電池の大きさが小さくなれば、同時に軽量化もできてしまいます。

 

また、再生可能エネルギーの蓄電池としても、電気自動車のケースと同様のことがいえます。やはり、夜や天気の悪いときに使用するような大量のエネルギーを蓄えるためには広大なスペースが必要になります。

 

しかし、日本の国土は小さく、蓄電池をおけるスペースは無限大にあるわけでもないので、少しでも蓄電池を置く場所を少なくしたいですよね。そのために、リチウムイオン電池の小型化は必須です。

 

コスト

 三つ目はコストです。言わなくてもわかりますね。安くないと普及しません。また、大量の蓄電池を用意する必要があるので、とことんリチウムイオン電池のコストを安くしないと電気料金が跳ね上がってしまいます。

 

送電インフラが抱える課題

再生可能エネルギーを用いる際にもう一つ大きな課題があり、送電インフラ持つ課題です。送電インフラは、発電所から各家庭まで電気を届けてくれる電線などのことを言います。

 

この送電インフラが持つ課題は、電気は電線を通る距離が長くなるほど、損失が大きくなることです。一般に発電所で発電した電気が家庭まで来ると、4.2%(参照:九州電力)の電気が無くなっています。

 

再生可能エネルギーは通常、田舎で発電することなるでしょう。電気をたくさん使う都市部から離れた田舎で作るために電線の距離が長くなります。そのため、今までの主力の発電所は都市部の近くに作られた火力発電所だったので4.2%のロスでしたが、再生可能エネルギーに変えることでロスが大きく増えてしまいます。

 

このロスを減らす技術としては、ここでは詳しく説明しませんが、

  • 超伝導の電線(電気抵抗が小さくなり、電線を通るときの損失が少なくなる)
  • 交流送電を直流送電に変更

が挙げられます。

 

まとめ

蓄電池を含む送電インフラについて、解説してきました。他の2つの技術と比べて、送電インフラが持つ課題は、まだ力業で解決できます。

 

ただ、送電インフラの鍵であるリチウムイオン電池は、課題が多い状況です。また、リチウムイオン電池は、日本初の技術であり、2000年初頭には圧倒的に優勢だったのですが、すでに韓国や中国との競争で劣勢に立っている状況です。グリーン成長戦略がうまくはまり、なんとか挽回してほしいものです。

再生可能エネルギーの拡大の障壁は何?3つの課題について紹介。

再生可能エネルギーを使う町のイメージ図
カーボンニュートラル、つまり二酸化炭素の排出量がゼロとなる社会とするために、政府はグリーン成長戦略を作り上げ、昨年末に発表しました。このグリーン成長戦略については、過去記事で詳しく解説していますが、その記事では実現の鍵となるのは、次の3つの技術であると述べました。

  1. 水素
  2. 再生可能エネルギー
  3. 蓄電池を含む送電インフラ

この記事では、このうち、再生可能エネルギーに関して、技術的な課題として、どのようなものがあるのかを論じています。文系の人にも理化してもらえるようにできるだけかみ砕いて説明していますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。 

政府が考える2050年の電源構成

まず政府が考えている2050年の電源構成はどのようなものでしょうか。

 

※引用:脱炭素社会の実現に向けた「グリーン成長戦略」【経産省

グリーン成長戦略で示されたCO2削減の方法

 

上記の資料内に記載がありますが、

  • 再生可能エネルギー(水力発電含む):50%(7000億kWh)
  • 原子力及び火力発電(CO2固定):30~40%(4200~5600億kWh)
  • 水素・アンモニア発電:10%(1400億kWh)

とあります。ここで火力発電は、化石燃料を燃やすんだから二酸化炭素(CO2)を出すやんと思われる方もおられるでしょう。もちろんそのとおりで、火力発電所では、発電しているときに煙突から二酸化炭素は大気中に出しています。しかし、2050年までに二酸化炭素だけを分離回収して大気中に出ないシステムを導入する予定です。もう少し詳しく説明すると、煙突から出る二酸化炭素を回収して、地底に埋めたり、その二酸化炭素から化学物質を作ったりします。

 

ちなみに今の電源構成は、資源エネルギー庁の記事によると、2018年時点で

  • 火力発電:77%(8,094億kWh/年)
  • 再生可能エネルギー:17%(1,787億kWh/年)
  • 原子力発電:6%(631億kWh/年)

です。

 

つまり、今から30年後の2050年までに

  1. 再生可能エネルギーを約4倍(1800億→7000億kWh/年)
  2. 火力発電を今の約1/3(30%)に減らす(8000億→5000億kWh/年)
  3. 原子力発電は維持
  4. 水素及びアンモニア発電を実用化し、10%分を担う(1400億kWh/年)
  5. 二酸化炭素を分離回収して大気中に出さない技術を開発

を実現させる計画です。今回の経産省が提示したグリーン成長戦略では、この計画をどう実現するかを示しています。

meti-journal.jp

 

なかなかハードな目標ですよね。この記事では、この中で再生可能エネルギーの拡大について、どのような戦略で課題は何かについて、詳しく書いていきます。

 

(水素及びアンモニア発電や二酸化炭素の分離回収については、機会があれば記事にします。)

 

再生可能エネルギーを4倍にするには

そもそも再生可能エネルギーとはなんぞやと思う方もおられるでしょう。再生可能エネルギーは、太陽光や地熱、風などの自然にあるエネルギーのことです。この再生可能エネルギーを用いて発電すれば、自然の力のみを利用するので、二酸化炭素は出さずにクリーンに電気を作ることができます。事例としては、古くは水力発電が代表的です。ほかには太陽光発電、風力発電、地熱発電、バイオマス発電が挙げられ、海の潮の流れを利用した潮流発電とかも検討されています。

 

国の指針や資源エネルギー庁、経産省、各業界団体からの資料を元に、再生可能エネルギーの現状の導入量と2050年の導入目標としては、以下のとおりです。

再生可能エネルギーの現状の導入量と2050年の導入目標を解説したグラフ
 図:再生可能エネルギーの種類別の導入計画(2050年時)

 

これらの発電量の数値は、次の資料から引用もしくは、資料のデータを元に試算しました。

【引用元】

①脱炭素社会の実現に向けた「グリーン成長戦略」【経産省
②日本のエネルギー問題をグラフで学ぼう(後編)【資源エネルギー庁】

③風力発電の導入見込量について【環境省】

 

図から数値を抜き出すと、以下のとおりです。

  • 水力発電:900億kWh/年、変化無し
  • 風力発電:約73億kWh/年から1500億kWh/年(約20倍に)
  • 太陽光発電:現状は約800億kWh/年。増加目標は提示無し。
  • 地熱/バイオマス:現状は約270億kWh/年。増加目標は提示無し。

※先に示した再生可能エネルギ-の合計値1783kWh/年と合っていないが、試算している根拠資料が異なるため。

 

グリーン成長戦略では、風力発電と太陽光発電の2点に関して、開発項目として提示されていました(※)。風力発電と太陽光発電のそれぞれについて、課題を見ていきましょう。

 

※:バイオマス発電にもグリーン成長戦略内で言及されていますが、規模を大きくするのではなく、森林資源の有効活用が主目的と判断し、ここでは省きました。

 

風力発電の拡大への課題

洋上風力発電の写真
日本で風力発電を拡大するための一番の課題は、日本特有の環境と風力発電を行っている日本メーカーがいないことによるコスト高でしょう。

 

日本における風力発電での発電コストは、2016年時点で13.9円/kWhで、世界平均の 1.6 倍程度と高い。(参照:NEDO 『技術戦略研究センターレポート TSC Foresight』(Vol.27、2018 年7月))ただし、このコストは、LNG(天然ガス)火力発電の13.4円/kWhとほぼ変わりません。なお、世界と比べてか高い原因は、次の2点です。

  • 風力発電を立地しやすい場所が少ない
  • 風力発電システムを作っているメーカーが日本にない

特に風力発電システムを作っている日本メーカーがないことから、海外企業から足下を見られてしまい、高い価格で購入せざるを得ません。

 

また、日本は、立地しやすい場所が少ないです。さらに立地できても、次の要因から故障しやすい環境にあるために、海外に比べて風力発電の設備利用率は低いこともコスト高の大きな要因となっています(以下にある図17参照)。

  • 山岳地帯が多く突風が起きやすい
  • 台風
  • 雷が多い

日本と外国を比較した「風力発電の設備利用率」のグラフ

引用:NEDO 『技術戦略研究センターレポート TSC Foresight』(Vol.27、2018 年7月))

 

立地については、陸上に設置するか海上に設置するかで課題が変わってきます。欧州では、陸上に設置できる場所がなくなってきたので、洋上に風力発電を設置するようになってきました。特に欧州では陸地から離れても海が浅い場所が多いので、コスト安くたくさん設置できる見込みです。

 

しかし、日本は陸地から離れるとすぐに海が深くなるために、安く設置できる場所が限れられます。その状況を回避するために浮体式を検討していましたが、昨年末に失敗が報じられており、先行きが心配です。

mainichi.jp

 

太陽光発電の拡大への課題

太陽光発電の課題は、風力発電と同様に安く設置できる場所が少なくなってきていることです。太陽光発電の導入可能な量は、環境省や経産省などが試算していますが、環境省が提示している「令和元年度再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報等の整備・公開等に関する委託業務報告書」によると、18円/kwhと火力発電による発電コスト13円kWhより少しコストを高いことを受け入れたとして、5,000億kWh/年しかなりません。しかし、目標としている4330億kWh/年は、充当しています。

 

しかし、火力発電並の発電コストを12円/kWhに設定した場合、全く足りなくなります。そのため、ここでも発電コスト低減が必要になってきます。今回のグリーン成長戦略では、触れられていない点が気になりますが、この問題こそしっかり対応していく必要があるのではないでしょうか。

 

再生可能エネルギーを増やす際の共通の課題

再生可能エネルギーを増やす際の共通の課題は、やはり常に発電量が一定にならない点でしょう。太陽光発電は、昼しか使えませんし、昼でも天気が悪いと発電量が少なくなります。風力発電は夜も使える点は良いですが、風が強すぎる日や弱い日は使えないため、安定ではありません。

 

この課題については、

  • 発電量が調整しやすい火力発電でカバーする
  • 蓄電池を組み合わせる

が挙げられています。また、蓄電池の代わりに再生可能エネルギーで水を電気分解して水素を作り、これを貯めておく方法も良いかもしれません。

 

まとめ

政府が作成した計画では、再生可能エネルギーによる発電が2050年の主力になる予定です。しかし、再生可能エネルギーの主力となる風力発電や太陽光発電は、設置コストが火力発電と比べて高い点が課題です。

 

また、再生可能エネルギーは、自然に依存した不安定な電源なので、どう安定化させるかが鍵になるでしょう。

 

今回は、再生可能エネルギー普及への課題について、解説してきました。正直、ちょっと長い記事ですね(笑)最後まで読んでいただきありがとうございました。

水素社会は実現可能か?そのために乗り越えるべき3つの課題

水素ステーション

2014年12月にトヨタの燃料電池車MIRAIが発売され、テレビなどで水素社会の到来が話題になりました。しかし、その後、なかなか普及が進んでいないのが現状です。

 

そんな中、2020年10月に行われた管総理の所信表明演説で宣言された「カーボンニュートラル」を2050年に達成するために再び水素社会が注目を浴びています。

 

カーボンニュートラルを達成するために経産省がグリーン成長戦略を発表し、次の3つが鍵となる技術として紹介されています。

  1. 水素
  2. 再生可能エネルギー

  3. 蓄電池を含む送電インフラ

 

なお、グリーン成長戦略の概要については下記を読んで下さいね。↓↓↓

torotoroupaupa.hatenablog.com

 

この記事では、このうちの「水素」に関する技術に関してどのような課題があるのかを論じていきます。なるべく、誰でも理解できるように分かりやすく説明しているので、最後まで読んでいただければと思います。

水素社会のイメージ

先に述べましたが、水素社会で描かれる未来として、トヨタ自動車や本田技研が発売している燃料電池自動車でしょう。特にトヨタ自動車のMIRAI(ミライ)は、2021年の箱根駅伝の先導車として使われていたので、知っている方も多いのではないでしょうか。また、意外に知られていないのは、ガス会社が住宅に提供しているエネファームです。これも燃料電池を用いています。

 

水素社会の鍵となる燃料電池とは?

そもそもこの燃料電池はどういうものか分からないという方も多いでしょう。燃料電池は水素ガスをゆっくり燃やして発電します。イメージは、小学校の水の電気分解をした後、試験管にたまったガスに火を近づけると、「ぽんっ!」って音がしたと思います。それが水素の爆発で、この爆発を起こさずにゆっくり燃やして発電しているのが燃料電池です。

 

なお、化石燃料を燃やすと主に二酸化炭素と水になりますが、水素は燃えても水しかでません。そのため、水素社会が実現できれば、二酸化炭素を出さずに発電するのでクリーンなエネルギーであり、カーボンニュートラルに近づけることができるということです。

 

水素社会実現のための課題

そんな水素社会を実現するための課題は、次の3点でしょう。

  1. 水素の製造方法
  2. 水素の供給網の整備
  3. 水素の使用方法のコストダウン

それでは、その課題について、それぞれ詳しく説明しましょう。

 

水素の製造方法

ここは、日本がまだ優位性を持っている化学やプラント構築といった得意とする技術分野にあると私は思っています。そのため、日本企業が主導権を持って開発を進めていって欲しいです。

 

水素の製造方法で解決すべき課題は、次の2つあります。

  1. 再生可能エネルギーで作る方式の確立
  2. 製造コストが高い

 

再生可能エネルギーで作る方式の確立

先に述べたエネファームは、燃料電池を使用していますが、問題は家庭に来ている都市ガス(メタンガス)を分解して水素を作り、その水素で発電している点です。つまり、燃料電池は確かに水しか出さないのですが、メタンガスを分解して水素ガスを作っている時点で、「二酸化炭素」を排出してしまっているのです。

 

つまり、今の水素ガスの製造方法は、基本、メタンガスなどの化石燃料から作っているのが現状です。では、どうすればいいのか。この解決策は、小学校の化学の実験でおなじみの水の電気分解により、水素を作ることです。電気で作っても、火力発電の電気だったら意味ないんじゃないと思った方も多いでしょう。

 

当然、ここでの電気は風力発電や太陽電池発電などの再生可能エネルギーで作った電気です。欧州では、すでにそのスタートを切っており、2030年までに再生可能エネルギーで1000万トンの水素を製造できるようにするそうです。一方で、日本は作り方を明示せずに30万トンなので、その差は歴然です。

www.nikkei.com

つまり、水素製造でもキーは「再生可能エネルギー」ということですね。

 

製造コストが高い

水素エネルギーはまだまだ製造コストが高いです。2019年と少し古いデータですが、化石燃料から作る方法でも100円/N㎥程度で、現状の火力発電と同等のコストとなる20円/N㎥と比べて、5倍します。(参照:水素・燃料電池戦略ロードマップの達成に向けた対応状況 資源エネルギー庁)化石燃料を使って水素を作り、かつコストが高くなるなら、そのまま火力発電しておけばいいやんってなりますよね。。。

 

では、再生可能エネルギーで作る場合はどうなのでしょうか。再生可能エネルギーの電気と使って水の電気分解により、水素を作る場合、「水電解装置」(水を電気分解して水素を作る装置)が必要となります。実は、この「水電解装置」の設備費用も高価です。装置が高価なので、現状は、火力発電と比べても採算がとれていないと思われます。

 

では、どのぐらい採算がとれていないのでしょうか。実は再生可能エネルギーを使って水素ガスを製造するコストの試算は、どこも開示していないです。例えば、先に示した資源エネルギー庁の資料内にはこの装置の価格の提示はありますが、この装置を使って再生可能エネルギーの電力を用いたときにどのくらいの製造コストになるかは試算は乗っていません。私の方でも計算してみようと思いましたが、このデータからは試算できそうにもありません。

 

つまり、試算を乗せていないこと自体からうがった見方ですが、思っている上に製造コストが高いのかあるいは他の思惑があるのかが気になります。現実はどのくらいになるのか気になるところですね。

 

水素の供給網の整備

次の課題が、水素の供給網でしょう。どうやって、安全に供給し保管するかが課題です。水素は、とても「危ない」ものです。いやいや、ガソリンも都市ガスも危ないやんって思うもしれません。当然、これらも危ないのですが、ガソリンや都市ガスと比べると爆発の威力が大きく爆発しやすい性質を持っています。そのため、取り扱いには注意が必要となるので、供給や保管については、ガソリンはもちろん都市ガス以上に注意が必要です。

 

また、もし燃料電池車に切り替えるならば、既存のガソリンスタンドを水素スタンドに切り替えていく必要があります。そのコストもバカになりませんし、一気に整備することも難しいでしょう。

 

さらに家庭用燃料電池を活用するならば、今の都市ガスで使っているガス管を水素用に切り替えが必要になります。ここでも新たなインフラ整備が必要になってきます。

 

このように供給網の整備を加速するにはコスト面やめんどくささから、国として明確に水素社会に変革するんだという強い意志と民間会社の意欲がないと、インフラ整備は進んでいかなそうです。ここは、どこがファーストペンギンになるかでしょうか。日本にそこまで意欲的な経営者がいるんかなあ。。。どうしても、既存者利益にとらわれているイメージしかないので。

 

水素で発電する方法のコストダウン

次に水素で発電する方法のコストダウンです。まだまだ、燃料電池装置自体は高いです。また、発電以外に製鉄にも水素を使おうとしていますが、これはそもそも製造プロセスとして確立していません。なので、コストはプライスレスの状態です。

 

ただ、この課題は他の2つと比べて、私は心配していません。水素社会が決定的となれば、大量製造によるコストダウンや技術革新ですぐに解決されると思います。

 

まとめ

水素社会の実現に向けて、まだまだ課題は山積み。ただ、課題が多いと言うことはビジネスチャンスが転がっているということです。特に水素の製造方法に関しては、世界をリードできる技術力があると私は思っていますので、ぜひ日本の研究者の方々には頑張って欲しいと思います。

 

水素の供給網は、インフラ整備と生活スタイルの変更が伴うので、正直、政府の心づもり次第でしょうね。そこまでやりきってやるという意思のある政治家が出てくることに期待したいです。

 

以上、水素社会の課題について、述べさせていただきました。興味を持たれた方はぜひ読者登録をよろしくお願いいたします。

カーボンニュートラルって本当に実現できるの?グリーン成長戦略とは

カーボンニュートラル
管総理の所信表明演説で、前にこのブログでも紹介していますが、2050年までに「カーボンニュートラル」を達成すると宣言しました。

 

そもそもカーボンニュートラルって何って方もおられるかと思います。簡単に言うと、カーボンニュートラルとは、「地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しない状態にする」ことです。二酸化炭素の排出は、石油や石炭などの化石燃料を燃やすことで行われます。つまり、2050年までに「カーボンニュートラル」を達成するためには、石油などの「化石燃料」に依存しない社会にする必要があります。

 

先日、この化石燃料に依存しない社会を実現するために何をすべきかを示した「グリーン成長戦略」が経産省から発表されました。その「グリーン成長戦略」とはどのようなものでしょうか。また、「グリーン成長戦略」の実現性はあるのでしょうか。この記事では、この辺を私なりの視点で論じていきたいと思います。

経産省が提示した「グリーン成長戦略」の概要

経産省は、2020年12月28日にグリーン成長戦略を発表しました。詳しくは下記にありますので、参照して下さい。

meti-journal.jp

 

ここで、国が提示している政策の概要は、次のとおりです。

  • 化石燃料発電を脱炭素発電に変更
  • 自動車や飛行機などの乗り物の電動化
  • ガソリンなどの燃料をバイオ燃料もしくは水素燃料に変更
  • 製鉄を石炭を用いないようにする(水素を用いて鉄を作る)
  • 省エネ推進

この概要を説明する図を提示してくれていますので、掲載します。なお、戦略の中で電気自動車とか水素社会とか書いてありますが、水素を作るのも電力、車を動かすのも電力が必要です。つまるところ、この戦略は、エネルギーは全て電気(電力)を使う社会にしましょうということです。そのため、二酸化炭素を出さないように電気を作らないければ、カーボンニュートラルは達成できません。発電方法の変革が戦略の肝と言っても良いでしょう。

 

経産省が提示したグリーン成長戦略によるCO2削減の取り組み

引用:脱炭素社会の実現に向けた「グリーン成長戦略」【経産省】

グリーン成長戦略の実現性

グリーン成長戦略の実現性があるかという問いに関して、私の考えは日本企業の世界での立ち位置と経済界のしがらみから、「2050年までに実現は無理では」と思っています。一方で、根性論で恐縮なのですが、私自身も属している「日本企業」の底力に期待したいです。

 

政府の資料にもありますが、カーボンニュートラルを実現するためには、今の生活やビジネスモデルの大変革が必要です。大変革を実現するためには技術面に加えて、技術を使えるようにするためにインフラ整備が必要になります。

 

政府試算では、この分野で世界で今後、3,000 兆円の投資が見込まれています。つまり、日本がどういう戦略を描き、実現させていく道筋をいち早く見つけるかが重要で、その成否でこの投資をどれだけ獲得できるかで今後30年での日本の産業競争力が決まってしまうでしょう。精一杯、頑張って欲しいところです。見せてやって欲しい、日本企業の底力!

 

実現の鍵となる技術の日本企業の状況

政府は14分野の開発項目を挙げていますが、その開発項目から読み取ったカーボンニュートラル実現のための技術に関するキーワードとしては、

  1. 水素
  2. 再生可能エネルギー
  3. 蓄電池を含む送電インフラ

の3つに絞られます。

 

この中の一つでも思うようにならなければ、化石燃料から脱却した「カーボンニュートラルの実現」はできません。ただし、それぞれに技術が抱える課題がどうなのか気になりますよね。その辺りについては、以下の3つの記事で詳しく紹介していきますが、日本においては、水素と再生可能エネルギーの2つは、課題が山積みです。

 

torotoroupaupa.hatenablog.com

torotoroupaupa.hatenablog.com

torotoroupaupa.hatenablog.com

 

特に再生可能エネルギーに関しては、競争力のある日本企業が少ないので、先行きが不安しかありません。太陽光発電は過去の記事でも述べましたが、日本のシェアはわずかで中国が覇権を握ってしまいました。風力発電は、日本で手がけている企業はありません。すでに欧州の企業が大きくなりすぎているため、今から日本企業が立ち上げることができるのでしょうか。

 

日本政府もその点はしっかり認識しており、今回の戦略でここを重点的にサポートするために2兆円をの基金を設定しています。しかし、規模感は十分でも期待に答えることができる日本企業がいるのかが心配です。

 

カーボンニュートラルによる変化への抵抗

これらの技術を実現されると、われわれの生活スタイルがまずは変わります。また、技術を適用させるためにも社会インフラが大きく変わっていくことになるでしょう。そのインフラの変化について、どのようなものでしょうか。一番、分かりやすい変化は電気自動車です。

 

先日のトヨタの社長が言っていましたが、この変化は日本の産業が直面する大きな危機です。日本の自動車産業は、高い品質や低価格のため、競争力を持っています。しかし、後発の中国や敗者のアメリカは、当然この状況は面白くありません。そのため、自動車業界の覇権を取るために電気自動車に力を入れています。

 

イメージとしては、ガラケーがスマホに、ブラウン管テレビが液晶テレビに変わったときと同じく、競争環境がガラッと変わってしまいします。そのため、現在の優位な状況を保ちたいトヨタ社長の気持ちも分かりますが、今までの日本メーカーが繰り返してきた同じ失敗を繰り返さないためにも競争力のある「電気自動車」を世に出して欲しいです。

 

他にも原子力発電にすでに投資している企業にとって、再生可能エネルギーばかりもてはやされることは自身の利益が減ることになるので、面白くはないでしょう。

 

このように既得権益をもつ経済界のしがらみを国がどう誘導していくのかがカーボンニュートラル実現の肝の一つだと思います。既得権益を持つ方の言い分ももっともだと思いますので、どううまく裁くのか日本政府の手腕の見せ所でしょう。ここで失敗したら、半導体、パソコン、家電、液晶テレビ、携帯、太陽電池など、失敗した事例がまた増えてしまします。ここはしっかり踏ん張って欲しいです。

 

最後に:「グリーン成長戦略」に対する私の評価

正直、グリーン成長戦略と銘打っていますが、どうしても管政権が急いで政策立案を行ったので、今まで提示されてきた政策の寄せ集め感が出てしまっています。ただし、グリーン戦略自体は、世界の潮流に乗っているので、産業の観点からも大いに評価したいです。グリーン成長戦略の内容は、今後、良い方向に変化していき、カーボンニュートラルが実現できることを期待して、この記事を締めたいと思います。

 

最後に記事に興味を持たれた方は、ぜひ読者登録をお願いいたします。